washinosu
北海道旅客鉄道株式会社 函館支社
鷲ノ巣信号場H53北海道二海郡八雲町花浦
信号場
※平成28(2016)年3月25日までは鷲ノ巣駅。八雲駅管理の無人駅でした。

washinosu_ekisya
 雑木林の中にポツンと設置されている存在感の薄い駅でした。建物に「鷲ノ巣駅」と書かれているので辛うじて駅であることは認識できましたが。。。

 駅といえば駅舎が公道に面していて、その公道からのアクセスが容易という一般的なイメージがありますが…
washinosu_soto
 当駅はそんなに甘くありませんでした。冬季は雪に覆われていましたが、この道は舗装されておりません。危険防止のため道幅を示す「スノーポール」と呼ばれる棒状の標識が設置されています。

 この道路を抜けると道道1029号に出ます。周囲は…
washinosu_cloud
 「クラウド」という名のラブホテルと酪農農家が点在するだけ。。。あっ、函館バスの停留場がありますが、その名称が「鷲の巣信号場前」という。。。

 当駅には一応待合室がありました。この手の存在感が薄い駅は荒れてる建物内を想像しますが…
washinosu_waitingroom1
 なにやら生活臭がしないでもない空間となっています。

washinosu_waitingroom2
 ティッシュや雨傘、造花とはいえ花が埋けてあったり、果ては椅子にタオルケット、出入口には日除けのためのレースのカーテン。。。これにテレビやラジオがあれば立派な居住スペースでした。無人駅っぽくない待合室内の様子は長居したくないと感じてしまう自分。。。

washinosu_time
 それでも運賃表や時刻表の他に運転に関する連絡の貼り紙が貼付されていたことからして、ここが鉄道会社設置の待合室であったんでしょうねぇ。

※2016年4月1日テレビ東京で放映された番組によると、最終列車発車後直ちに駅名標と待合室内の装飾品等の撤去とホームと待合室への侵入を防ぐための封鎖措置が行われていました。

washinosu_konai
 構内は短めのホームが互い違いに設置されています。

washinosu_konai1
 八雲駅方は複線、長万部駅方は単線となっています。当駅は昭和19(1944)年に鷲ノ巣信号場として開設されましたが、そのときから旅客の乗降が可能だったそうです。平成28(2016)年3月25日で駅としての役割を終え、翌26日からは再び信号場に戻りました。

washinosu_konai2
 駅時代、長万部方面行きのホームへは構内踏切を横断するような構造でした。遮断機と警報機があるので通過列車がやってきても安心でしたが、その通過列車がやってくると当駅の貧弱な設備は上下左右に揺れるからちょっと怖かったりもします。

 列車通過時、ホームの柵にiPadを置いて動画撮影を行いましたが、妙に揺れているのは列車通過の影響かなと。。。

washinosu_home1_forHakodatewashinosu_home2_forOshamambe
 構内は単線と複線が交じり合う箇所にある2面2線。普通列車のみが停車しましたが、一部の普通列車が通過する設定もありました。

 ↓平成13(2001)年1月訪問時の様子 
washinosu
 冒頭に掲載している駅番号シールが貼付されている駅名標画像と同じ2番線の駅名標です。一部汚れてる箇所の錆び付きが15年後の様子と同じです。
 
washinosu_ekisya
 豪雪を極めるとき、当駅は殆ど発見不可能でした。建物の右上付近に駅名の看板がありません。

washinosu_home2
 当駅は当駅から山崎駅まで続く単線区間のための信号所として開設され、1987年の民営化と同時に仮乗降場から駅へ昇格するものの、なぜか約3年ほどキロ程が設定されず、1990年にようやく函館から84.2kmのキロ程が付きました。

washinosu_home
 構内には森駅から続く複線区間が一旦当駅で終了するため、長万部方にY字式のポイントが設置されています。
<当信号場→駅間の踏切施設>
・(86k560m)当信号場
84.2km
・(m)武部道路踏切
・(m)西浜道路踏切
・(105k620m)山崎駅
88.3km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
隣の駅@函館線
上り:八雲駅H543.1km
下り:山崎駅H524.1km

※訪問日:2001年1月16日,2016年1月1日