yasuushi
北海道旅客鉄道株式会社 旭川支社
安牛駅W69北海道天塩郡幌延町字開進
幌延駅管理の無人駅
※2021年3月12日で営業終了→閉駅しました

 2019年12月訪問時の様子 
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 貨物車両の改造駅は数あれど、ここまで手が加えられておらず錆び付き具合が凄い駅はここぐらいでしょう。幌延町内の無人駅が意外と手入れされていて修繕が進む中、あえてこれほどまでに醜態状態にしていたとすれば、幌延町とJR北海道旭川支社のシュールな思考に「あっぱれ」を進呈したくなります。
 これは建物を駅の外側から撮影したものです。

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 辛うじて萌黄色のJRマークは判読できますが、「安牛駅」の文字は殆ど見えません。駅である主張がなく、しかもそれでも困る人が殆ど居ないという現実が当駅の存在意義を如実に示しているような気がします。

 訪問時、隣の南幌延駅から徒歩移動してきました。
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 道道256号(豊富遠別線)を歩いていると「←安牛駅」の標識が見えます。その先の橋の名称が「排水2号橋」。。。この河川が排水川なのかどうかは不明ですが、そのものズバリ感が半端ありません。

 その道道256号から排水2号橋の手前のT字路を左に曲がると、、、
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 この先にJR線の駅があるわけですが、両サイドには「This is 駅前」という風情の建物は一切ありません。画像左側に見える建造物は当地が牧場として機能していた時の小屋とみられますが、詳細は分かりません。画像右には開進神社や公民館(使われているのか?)があったりします。

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 駅建物を背にしたアングル。。。やはり何もありません。といっても道路の両側に電力と電話の柱があるので、かつてここに商店か人家があったということなのでしょう。現在では固定電話を必要とした構造物は見当たらず、電力は当駅が消費する以外、街路灯すらありません。かつての名残りか、「ごみステーション」がほぼ現役状態で設置されていましたが、稼働しているのかどうかは不明。つい最近まで生活をしていた人がいた痕跡なのかも知れません。

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 その電力の消費者たる駅建物の内部はこちら。照明器具のがあって夜間でも真っ暗になることは無さそうです。

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 運賃表と時刻表です。この区間の宗谷線の小さい駅はどこもかしこも上下3本ずつの計6本が行き来しています。

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 「駅長!バルサンしましょう」の落書きに苦笑いしちゃいました。
 ※落書きを奨励するものではありません。落書きはやめましょう。

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 建物のホーム側です。こちら側はそれほど錆び付いていません。この差はいったい?!

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 駅名表記も御覧の通り、JRマークを含め判読可能状態を維持しています。画像右下付近の網目状の部分にはスピーカーが仕掛けられていて。管理駅や指令所から遠隔で実施される案内放送が流れることがあります。

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 構内は単線上の1面1線ですが、かつては行き違い設備や側線などがあったんだろうなとみられる構内の広さと線路の湾曲具合を感じることができます。

 ところで2017年から2019年まで発売していたJR北海道わがまちご当地入場券の幌延町発売分は当駅名義のものでした(幌延駅みどりの窓口とセイコーマートほろのべ店で販売)。

 車内から見た様子 
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 2001年6月に列車内から撮影した駅名標です。駅名標の後方が緑で埋め尽くされています。駅名標の右上部分にあるペンキがたれた跡や文字類のフォントなどから、2019年に撮影した駅名標と同じものであるようです。

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 雪がない状態のホーム側の建物の様子です。建物の右側には灯油備蓄タンクがあり、冬季は建物内の暖房設備が稼働していたんでしょうかねぇ。

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 2003年3月の当駅の様子。こちらも列車内からのアングルです。建物の奥になにか別の建物が見えるような・・・。
<当駅→南幌延駅間の踏切施設>
・(189k650m)当駅
189.7km
・(未確認)(詳細不明)踏切
・(191k580m)南幌延駅
191.6km
※太字のリンク先は踏切施設調査の姉妹サイトへ飛びます
隣の駅@宗谷線
上り:雄信内駅W686.0km
下り:南幌延駅W701.9km

※訪問日:2019年12月21日